今日もこちらにお越し頂いてありがとうございます。
先日は、私たちが物事をどのように認識したり、
私たちが、感情や心の状態が何に影響されるかということについて
理解してきました。
さらに、自分の心の働きから生じるものを受け取りましょう!
というお話でした。
今日は、それを踏まえて、【NLP】という言葉の定義と
その目的についてです。
(前回のお話で、あなたは、もうNLPというものがどんなものかを体験しているのです。)
だいたいが、ここで、なんじゃそりゃ?状態になるのですが、
この3文字に、実はかなり深い意味が隠されていることに、
気づき始めるかもしれません。
NLPは、次の頭文字をとったものです。
Neuro Linguistic Programming
あまり慣れない英語ですよね。
私が学び始めた頃、インターネットでNLPを検索すると
上位に夜間離着陸訓練(NLP)が出てきた頃が懐かしいです。
話がそれてしまいましたが、
他のサイトをみて、ご参考にされた方もいると想いますが、
直訳は、
Neuro:神経(の)
Linguistic:言語(学上の)
Programming:プログラム(作成)
日本語では、そのままこれをつなげて、
【神経言語プログラミング】
と訳されています。(これでも、まだ、なんのこっちゃ??)
これを前回のお話から対比しますと、
【Neuro:神経(の)】
ここでの神経は、よく医学的なイメージを引き起こすことがありますが、もっとシンプルにいうと、私たちの五感の体験をさしています。

これを私たちは、まず「見る」というお話をしました。
目にはいくつもの神経回路が脳につながっています。
もし、目を閉じたら、外からは直接、この情報は入ってきません。
これは、目に限らず、鼻も口も耳も、そして、何かを触ることでも外の情報を取り込んでいるわけです。
こうして、私たちは五感の神経回路を通して、自分の外にあるものを認識しています。
また、外の情報だけ出なくて、想像するときにもこの五感を使っています。
よくある例が、目を瞑ってレモンを切るところを想像してみることです。
その切ったところから、レモンの汁がたれてきたところを手にとって口に入れてみるだけでも、十分口の中が湿ってきます。
私たちは、五感を通して、いろいろなことを体験しているのです。
●NLPを学ぶと、この五感をどのように使うかによって
私たちの内面の反応が変わってくることが体験的に理解できます。
【Linguistic:言語(学上の)】
ここでの言語は、私たちが普段使う言語よりも意味が広くなります。
私たちは、五感で体験したものに、すぐに意味づけをしたり、
名前をつけたりします。
例えば、これをみたら、、

あじさい、とか、花、とか言いたくなるのです。
何か出来事があったら
面白い、つまらない、等など、
自分にとってどうか、ということをすぐに解釈したり、判断したがるのです。
それが、この言語にあたります。
そして、言葉が人の感情を左右することもあるのです。
この薬は、10人に2人が副作用を起こします。
この薬は、10人に8人が治癒します。
あなたは、どちらを言われた方が、この薬を飲もうと想いますか?
私たちが、五感で捉えた世界に、どんな言葉を貼り付けるかによっても受ける印象が変わってきます。
●NLPを学ぶと、もしかするとポジティブシンキングばかりしていて苦しいときと、考えるのではなく、ポジティブなことが浮かんでくることの違いに気がつきます。
【Programming:プログラム(作成)】
プログラムというと、コンピュータのプログラムを思い出す方もいるかもしれませんが、それはここでは、かなり近いです。
ただ、もっと優しい印象を与えるのであれば、今は、コンセントがつながれば、電気が流れるし、コンセントを抜けば電気は流れない、ぐらいの意味で捉えてもらってもいいでしょう。
先ほどの写真をみたときに、あじさいや花だとどうして
あなたはわかったのでしょうか?
おそらく生まれたばかりの赤ちゃんがみても、そんな風には
想いもしないでしょう。
また、あじさいをみたら、なぜか悲しい気持ちになったり
なぜか、爽やかな気持ちになったとしたら、
もしかしたら、紫陽花に、あなたは何かの思い出や印象を
つなげているのかもしれません。
私は、6月が誕生日でしたが、
あまりもてなかったので、このあじさいをみると
なぜか切ない気持ちになります。
このように、つなげていることをプログラミングといいます。
例えば、大好きな人に告白をするときはどうでしょうか?
あなたの中で、いくつかのシュミレーションが起こってくるでしょう。
これもプログラミングの一種です。
今言っても、仕事で忙しそうだし、、、きっと、彼(彼女)とかいそうだし、、、
お客さん、この不景気だからこそ、きっとこの商品が役に立つに違いない!
どうして、そんな風に考えるかといえば、
これまでの経験と、今の現象を自分の中でつなげているからです。
もし、自分が失敗するものばかりにつなげていたら、どうなるでしょう?
もし、自分が元気になるものや意欲の湧くものとつなげていたらどうなるでしょう?
また、プログラムは、過去の経験だけではなく、将来のビジョンや目的につなげることもあります。
今やっていることが、自分の将来にどんな風に役に立つのだろうか?
●NLPを学ぶと、これまで自動的に、気づかないうちに自分でコンセントを抜いたり、つけたりしていたことに意識的になって、必要なときに必要な感情をコントロールできるようになります。
つまり、【NLP】とは、何か?ということが
あなたの中で、何となくですが、わかってきたかもしれません。
私たちは、何かを認識し、感情を起こすのに
五感を通して体験して、
自分にとってどんな意味があるのか、それが何なのかを言葉で
貼り付け、
これまでの様々な経験や想像に照らし合わせていくこと。
そんな【プロセス】を通っているのです。
もし、自分のやっていることが、上手くいっていなければ、
この【プロセス】を詳しく探求して、変化させていけばいいのです。
もし、自分が嫌な感情や感覚をもっていたら、この【プロセス】を詳しく探求して、変化させていけばいいのです。
NLPとは、人間がどんな風に物事を認識したり、感じたりするのかを心理学と言語学を通して、研究してきたものなので、自分が欲しい成果や状態にむけて、どんな風に自分がこれまで気づいていなかったプロセスを変更すればいいのかを教えてくれるものなのです。
なぜ、心理学と言語学を通してか?
それは、次回にお話しましょう!