2008年08月12日

NLPの始まり・・・(グレゴリーベイトソン)

こんにちは!NLP Fieldの酒井です。
今日もこちらにお越し頂いてありがとうございます。

前回は、NLPの創設者の一人であるジョングリンダーについて、お話しました。


今日は、ミルトンエリクソンの次に、私の大好きな
グレゴリーベイトソンのご紹介です。


通常、NLPというと卓越したセラピーをモデリングした
といわれ、その3人として、これまであげた
家族療法のバージニアサティア
ゲシュタルト療法のフリッツパールズ
催眠療法のミルトンエリクソン

が挙げられます。

そして、NLPを研究すればするほど
この3人以上に外すことができないのが、今日ご紹介するグレゴリーベイトソンです。

グレゴリーベイトソンで、非常に興味深い話があります。
娘との会話です。父は、ベイトソンです。

娘「パパ、モノはどうしてごちゃまぜになってしまうの?」
父「何だ、「モノ」、とは?「ごちゃまぜ」とは?」
娘「みんないつもモノを片付けるでしょう。わざとごちゃまぜにしようなんて人、いないじゃない。モノがひとりでにごちゃまぜになってしまうのよ。だから、また片付けなくちゃ」
父「ひとりでに、いじくらなくてもか?」
娘「いじくらなければ、そのままだけど、でも誰かいじるとするでしょう。そうすると、ごちゃまぜになっちゃうじゃない!特に、他の人がいじくったとき。自分がいじったときもだけれど、他の人がいじると、もっとひとくなってしまうわ。」
父「そう、だから、パパは、お前に机をいじるな、という。人にいじられると、自分がいじったときよりも、ごちゃまぜになってしまうからだ。」
娘「でも他の人のものを動かすと、必ずごちゃまぜになってしまうのかしら。。。ねぇ、それ、なぜなの、パパ」

あなたなら、どう答えますか?



では、彼は、NLPの発展にどんな貢献をしたのでしょうか?
(もちろん、彼がNLPを発達させたわけではなく、
 彼の業績を、リチャードバンドラーやジョングリンダーが
 NLPの体系の中へと取り込んだのです。)

■サイバネティックス理論
■ダブルバインド理論
■学習とコミュニケーションの階層論
■メタコミュニケーション

この他にもいくつかありますが、代表的なのを今回は簡単にご紹介します。(一つ一つがとても奥深くて、全てを解説できないので折をみて、お伝えしていければと思います。)


■サイバネティックス理論

これは、もともと彼が開発したというものではありません。
ノーバート・ウィーナーというアメリカの博士が提唱した理論で、戦争時代に、ロケットの自動制御装置として開発されたときに提唱されたものらしいです。

みなさんも漫画や映画でご覧になったと思いますが、
ある照準を定めて、ミサイルを発射すると、その獲物が逃げてもミサイルが追っかけていくようなプロセスを言います。

これは、もともとの照準と狙ったものの誤差を瞬時に再計算して、また、改めて照準をしなおすと言うことを繰り返していきます。

日常では、冷暖房装置もこれにあたります。
例えば、冷房で27度に設定したら、外気がこの温度を超えたら、作動し、この温度以下になったら、止まるということを自動制御するのもこのサイバネティックスに当たります。

つまり、変化を捉えて、自動的に修正するということです。


これは、機械に限らず、私たちのコミュニケーションにおいても
心の中で常にやっていることです。

つまり、私たちは、自分がこういうコミュニケーションをとりたいという想いも大切なのですが、それだけは、ミサイルが照準を決めたら変更できないコミュニケーションなのです。
相手の反応を見ながら、柔軟にコミュニケーションを変化させながら、こちらの伝えたいことを伝えていくこと。

もしくは、目標を実行に移す段階でも、同様です。

一方向ではなく、双方向の関係性の中から、次の手が生まれてくるのがサイバネティックスの面白いところです。


■ダブルバインド理論

しかしながら、相手の反応をどうとっていいかわからないときもあります。

例えば、この文章を読んでみてください。

「ここに書いている文章を信じないで下さい」


この文章の内容をそのまま信じると、信じてはいけないから矛盾が生じます。

もし、この文章を信じないでいると、文章のいっているとおりになるので、信じていることにつながるので、矛盾が生じます。

つまり、どちらにも正解がないという状態です。

ダブルとは、二重 バインドは、拘束 という意味があります。

どちらにもいけずに、動けない状態をいいます。


これは、親子の例でよく挙げられます。

急性期の分裂症の患者さんの母親がお見舞いにやってきました。
来訪を喜んで、息子が母に抱きつこうとすると、母親の身体が硬直しました。
息子は、すぐに手を引っ込めます。
母親「お母さんのことが嫌いなの。」
それを聴いて、息子は顔を赤らめます。
母親「そんなにまごつかなくていいのよ。自分の気持ちを恐れることなんか無いのだから」

息子は、その場にいることができずに、母親と別れた後、付き添いの人に襲いかかったそうです。

これは、母親の身体が硬直したことの意味と母親の発言である「お母さんのことが嫌いなの?」という呼びかけの意味が息子の中で食い違い、さらに、これまで、母親に対して嫌いだったことのある息子に対して、母親からその上に指摘をうけたことで、罪の意識がのし上がり、愛情の表現を怖がっている人として仕立て上げられ、私がこんな風に想っているのに、あなたが何もいえないのは、あなたが悪いのよ、そんな風な感じ方を息子に起こしてしまったのです。(参考:「やさしいベイトソン」野村直樹著)


私たちは、相手や自分のやりたいことへの関係性では、本来はサイバネティック的に想いを成し遂げられることが、こうしたダブルバインドにはまってしまって、身動きのとれないこともあるのかもしれません。


NLPは、こうした現象を見抜く力を養いながら、
さらにどんな風に対処すればいいのか、という視点でも
学ぶことができるのです。


■学習とコミュニケーションの階層論

これは、ニューロロジカルレベルというNLPのスキルがあるのですが、これが発展したベースなる理論でした。
これは、またニューロロジカルレベルをご紹介する時にでもお話したいと思います。

■メタコミュニケーション

コミュニケーションは、コミュニケーションの内容のやりとりもそうですが、やり取り以上に、お互いの関係性の中でルールや共有することを確認しながら、コミュニケーションをとっているのです。

例えば、子供がプロセスごっこをしているとき、もしお互いが「ごっこ」という共通認識が無ければ、本格的なけんかになっていきます。その違いは、お互いのやりとりのなかで、このコミュニケーションがどんなコミュニケーションかということを、コミュニケーションを超えたところで理解しているからです。

この「〜を超えて」という意味が、「メタ」という意味です。

例えば、NLPで、この後、ご紹介するラポールというものがあります。NLPを学ぶと、スキルばかりに目がいきますが、
本当は、相手との関係性の中で、このメタコミュニケーションを創り、相手とこの関係性では「信頼」があるのですよ、ということを伝えていくことが重要なのです。

これをどれくらいの方が理解して教えているかは、わかりませんが、NLPでは、単にスキルレベルではなく、このメタコミュニケーションにどんなものを交流させて共有していくのかが、効果的なスキルになるかどうかの分かれ目なのです。



娘「でも、パパ変よ。ゴチャゴチャなのは、みんな同じでしょう。なのに、片付いているのは、一人ひとり違うの?「片付いている」って「ゴチャゴチャ」の正反対なのに。おかしいわ。」
父「質問が動いてきたな。今は、こんな風な質問になっている。「なぜモノは、(娘が)片付いていないと想う風になってしまうのか?」どうして言い換えたのか、わかるかな?」
娘「・・・うん、わかる。だって、もし私の「片付いている」が、他の人の「片付いている」と意味が違ったら、他の人の「片付いている」の中には、わたしが見て「ゴチャマゼ」なものもある。でもゴチャマゼのほうは、誰がみてもゴチャマゼ。」
父「それじゃ、片付いているときの場所って、ずいぶん少ししなかいことになるな。お前がゴチャマゼだと想う並び方の方が、片付いていると想う並び方より数が多いからだよ。それが答えさ。」

(これは、精神の生態学を参考にしていますが、
実際の内容は、これよりももっと複雑ですが、よりわかりやすく簡略化しています。)


今日読んだ内容が、ごちゃごちゃでも構いませんよ。
それぞれの人には、自分の理解(片付け)の仕方があるのですから。

そして、このグレゴリーベイトソンが、
リチャードバンドラーとジョングリンダーに
ある人を紹介することになりました。

この人と出会うことで、NLPは、さらに発展することになったのです。その人は誰かと言うと・・・


次回のお楽しみに!


【今週のNLPクイズ】
NLPのモデリングの対象となった人物ではありませんが、
NLPが始まり、発展する中で、支えとなった人物は誰ですか?


【今日のおまけ】
グレゴリーベイトソンの映像
http://jp.youtube.com/watch?v=LmeRvNSgtbs&feature=related


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■NLP1dayレッスン 8月23日(土) 10時〜19時半
http://www.pk-p.com/seminar/nlp/cam/

テーマ: 〜自信をつける構造〜

■NLPフィールド
 〜協働する社会を目指すリーダーたちへ〜
 http://nlpfield.jp/

posted by nlpfield at 15:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 02NLPとは?