2008年10月09日

地図は土地ではない(3)

こんにちは!NLP Fieldの酒井です。
今日もこちらにお越し頂いてありがとうございます。

引越しのため、インターネットが使える環境に無く
ブログが遅れました。
今日から、新しい環境で、またあなたとNLPの学びを
深めていきたいと思います。


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前回は、私たちがこの世界を理解するときに創る地図には
地図を創る作成者の視点や意図が入るのですよ。
というお話をしてきました。


●今回は、この前提のもう1つの側面である「簡略化」です。


これも、あなたが人に道をきかれたときのことを思い出すと簡単です。

もし、あなたが道をきかれたら、おそらくできるだけシンプルに相手に説明するでしょう。

例えば、「あそこにコンビニがあるので、あの角を右に曲がると、大きな道路に出ます。大きな道路に出たら、左側に進むと、信号が見えてきます。その信号を渡った左側に、お探しの場所があります。」


こんな感じで説明するでしょう。

図に描くとしても、道とコンビニと信号があれば、目的地を表示できます。


これを、「ここからマンションが3つあって、そこには家族で住んでいる方が10世帯、独身世帯が10世帯あるマンションなんです。そのマンションの先に、コンビニがあるのですが、これはセブンイレブンで、最近新製品にあるチョコレートが棚に並んでいるんです。。。。」等事実のすべてを詳細に話していたら、日が暮れてしまいます。


これは、何も人に説明するときだけに限りません。

例えば、

●●○○●●○○●●○○

○○  ○○  ○○  ○○


こうした図も、○を一つずつ見るというよりは、
●●や○○をまとまりとして捉えていくと思います。


つまり、簡略化することは、物事を効果的に進めるためには
必要なことなのです。



●簡略化しすぎることで生まれる弊害もあるのです。

一番よくある例が、一人ひとり個性があって違う存在にも関わらず、「あの人は、あの性格だから、○○さんと一緒よ。」と良きにつけ、悪きにつけ、ひとまとめにしてしまうことです。
もしかすると、その人には、その人の独自のよさがあるのに、それを見落としてしまうことになります。

また、自分自身にも同じようにしていることで独自の可能性の開花を閉じてしまうこともあります。


また、別の例としては、奥さんや恋人の髪型の変化や服装の変化に気づかずに、「あなたって私のことぜんぜん見ていないわね。」といわれることです。


私たちは、いつも見慣れていることや思い込んでいるものについては、簡略化して理解しがちです。
小さな変化が生じても、気がつかないことがあるのです。


まだ、これぐらいならかわいいものですが、
大きな簡略化になると、日々変化している会社の状況や、パートナーや子供の成長に対して、それに気づかずに
「どうせ、この会社は、何をやっても変わらない・・・」
「どうせ、あの人は、何をやっても変わらない・・・」

と言い始めていると、周りで起こっている小さな変化を捉えていないことを表明していることになりかねません。



私たちの地図は、現実とは違い、物事をやや大雑把に捉えてしまいます。
そのために、何かを省いたり、似たようなものはまとめてしまったり、自分に都合のいいように解釈してしまうのです。


何を省き、何をまとめ、どんな風に解釈するかは人それぞれ。
だからこそ、私たちの地図は一人ひとり異なってくるのです。


ここで私たちが日常で活かしていきたいことは、
自分自身が、どんなことを省きがちで、どんなことをまとめてしまって、どんな風に都合のいいように解釈しているかを知ることです。

それを知る方法は、周りの人の見方、考え方、感じ方を好奇心をもって理解することです。


そこに、人と自分の違いがあります。
そこから、きっかけがつかめるはずです。

そして、人と自分を比べるのではなく、そんな理解の仕方があったのか、と知るだけで十分なのです。



さて、いよいよ次回は、「気づかなければそのまま」について
お話したいと思います。


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